古里裕美写真展「ノスタルジア」
2018.3.11(日)-3.25(日)

会場:setten.(石巻のキワマリ荘2F)
開館時間:11:00-18:00(金土日のみ)
展示写真はすべて購入可能です。CONTACTよりお問い合わせください。

 nostalgia(ノスタルジア)とは「異郷から故郷を懐かしむこと。過ぎ去った時代を懐かしむこと」と定義されます。この言葉は1688年にスイスのヨハネス・ホウファー(1669-172)によって新しくつくられた概念です。ギリシャ語の「nostos:帰郷」「algos:心の痛み」の2つの言葉が合成語で、その後この言葉は様々な言語で名称がつけれら、医学的な研究の対象とされました。とくに18世紀から19世紀にかけては、大きな戦争が幾度となく発生したため、前線の兵士達に起こる「nostalgia(ノスタルジア)」という心の病が蔓延するきっかけとなりました。
 2011年3月11日に発生した津波による東日本大震災によって建てられた応急仮設住宅は、石巻市で131団地、7,153戸。予定より少ない数になったにもかかわらず、被災3県の市町村の中では石巻市が最大の建設数になります。東日本大震災から8年経過しようとしている現在、解体数が進んでいるのは68団地、1,888戸(2018年1月31日現在)。一方で現在も2,023名の方が暮らしています。
 なくなっていくことへの哀愁の反面、時間の経過と風景の変化は私たちになにをもたらすのでしょうか。「写真を撮る」ということにより、その風景や記憶を再構築することができると考えています。またこの世界に、確実に存在はしたが、現在はなくなっているかもしれない何かを「写真を撮る」ことにより探し、そのこと自体を信じ込もうとしているのではないでしょうか。


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